カゴ落ちの統計10選: 2019年度版|SaleCycleブログ
セクター別のカゴ落ち、カゴ落ちの原因、そして消費者が置いていく商品についての統計をご紹介します。
目次
カゴ落ちレート
最新のデータによると、直近のカゴ落ちレートは79.17%です。
こちらは数百ものリテーラーの平均データで、各サイトとセクター間のレートは変動します。
例えば、スムーズで使い勝手の良いチェックアウトプロセスを持つリテーラーの放棄レートは低くなる傾向があります。
同様に、リサーチフェーズが長期化しがちなセクター内にあり、チェックアウトが複雑なサイト(トラベルなど)の方が、高い放棄レートを持つ傾向があります。
チェックアウト中の放棄の理由
Baymardは、カゴ落ちとは少し異なるチェックアウト放棄の理由について調査しています。
当社のカゴ落ち統計は、ショッピングカートに商品を追加したものの、購入を完了しなかった消費者を指します。
離脱する前にチェックアウトへと進んだ消費者もいますが、多くはそこまで進んでいません。
下記のBaymardデータは購入を放棄する前にチェックアウトを開始したもののみを対象としており、それらの理由も記しています。
アパレル購入の放棄の理由
消費者がオンラインアパレル購入を放棄する理由は複数あります。
製品品質、サイズ、そして見た目に関する懸念が多く見られ、商品を間近で見たり、試着するなどのインストアショッピングの主要機能をいかにオンラインで再現するかのアパレルリテーラーが直面するチャレンジを改めて提示しています。
カゴ落ちのコスト
- Barclaycardの調査によると、イギリスの消費者によるオンラインカゴ落ちの価値は月間£30となっており、毎年£180億のセールス損失という計算になります。
- 昨年は消費者の24%が実店舗にて購入をしなかったのに対し、41%がチェックアウト中にトランザクションを放棄しています。
放棄率の高い商品
Barclaycardの調査は、イギリスの消費者が最も頻繁に放棄する商品も記しています。
29%はレディースアパレルをカゴの中に放置しており、26%はメンズアパレルと娯楽用品を放棄しています。
以下は最も頻繁に放棄されている商品です:
- レディースニット
- 革製品
- レディース下着&靴下
- ヘッドフォン
- 腕時計
- レディーススポーツウェア
- レディーススカート
- 本
- メンズズボン/ジーンズ
- レディーストップス&シャツ
カゴ落ちの理由
購入を放棄したあとの消費者に送られた放棄アンケートによると、以下の6つの理由が挙げられます。
トラベルブッキング放棄の理由
1,000人(複数回答可)が対象のトラベル放棄調査の結果です。
(航空会社やトラベルブッキングの傾向について、詳しくはUnderstanding Airline and Travel Trends Reportをご覧ください。)
オンラインファイナンス放棄
Signicatの調査によると、回答者の56%がオンラインファイナンスアプリケーションを放棄したことがあると回答しています。この数字は2年前の同調査における40%を上回っています。
以下は回答者が挙げた理由です:
1つの問題として、オンライン完結(独立)オプションの不備が挙がります。消費者はアポを取り銀行支店に足を運ぶよりも、オンラインでアプリケーションを完了することを望んでいます。
オンラインフォーム放棄に最も深く関わるファクターは、複雑な言葉遣い、行き過ぎた個人情報の入力催促、そしてフォームの長さです。
ブラウジング放棄レート
ブラウジング放棄とは、サイトにアクセスし、カテゴリーページや製品を閲覧したものの、ショッピングカートに何も追加せずに離脱する消費者のことです。
これらの閲覧者は購入を完了しない場合でも、商品を閲覧・検索することでその製品への興味を示しており、今後購入を完了しに再アクセスする可能性があります。
下記の統計によると、43.8%はリテールサイトで商品ページをブラウズするものの、そのアクセス中にショッピングカートにアイテムを追加しない、もしくは商品を購入していません。
カゴ落ちEメール
カゴ落ちEメールは放棄した消費者に配信され、カート内のアイテムをリマインドしたり、戻って購入を完了するよう促します。
当社は通常これらのEメールをショッピングの1時間後に配信しており、これが最も高いパフォーマンスを発揮しています。
Eメール開封レートは業界やEメールの種類などによって大きく異なります。例えば、Eコマースの平均開封率は約15%ですが、放棄Eメールなどの条件付きEメールはより良い結果を出しています。