モバイルEコマースの統計&傾向12選|SaleCycleブログ
本稿では、市場規模や成長、モバイル検索、コンバージョン率、端末別トラフィック&売り上げシェアなどを含む、モバイルEコマースの統計をまとめてご紹介します。
目次
アメリカ国内のモバイルコマース市場統計
モバイルコマースの売り上げは2019年では2687.8億ドルとなっており、2013年の417.1億ドルから大幅に増加しています。
イギリスのモバイルコマース市場成長: 西ヨーロッパ
CRR Researchのデータによると、直近7年間のEコマース成長の裏には、モバイルコマースの売り上げの貢献があります。
Eコマース売上全体の中でのモバイルの割合
2019年には、世界中の全Eコマース売上のうち67.3%をモバイルコマースが占めています。
この成長の要因として考えられるのはモバイル端末を扱う若い世代であり、アジア太平洋地域では2017年のEコマースの売り上げのうち76.1%をモバイルが占めています。
西ヨーロッパや北アメリカにおいてはモバイルのシェアはそこまで高くありませんが、リテーラーの顧客の大部分を占めていることは確かです。
モバイルvsデスクトップ: コンバージョン率
モバイルのコンバージョン率はいまだにデスクトップよりは低いですが、この差はイギリスでは縮まっています。
タブレット端末もモバイルという分類であり、これらはより高いコンバージョン率を持つことから、チェックアウトの簡略性における主要ファクターとして画面サイズが考えられます。
モバイルvsデスクトップ: カート投入率
コンバージョン率ではモバイルはデスクトップに大きな後れを取っていますが、カート投入率ではこの差は縮まっています。
これが意味するのは、消費者はモバイル端末上でチェックアウトプロセスに入っているものの、購入手続きを完了するまでには至らない、ということです。
端末別のトラフィック&売り上げ
実際に売り上げにコンバートされる割合に差はありますが、小売り、アパレル、そして観光関連のトラフィックの大部分はモバイルが占めています。
アパレルサイトはモバイルの売り上げのうち67%を占めており、小売り全体が占める50%を超えています。
トラベルサイトにおいては、複雑な検索やブッキングプロセスにより、売り上げのうちモバイルユーザーが占める割合はたったの29%です。
モバイルインターネット使用率: 年代別
若い世代ほど、インターネットへアクセスするためにモバイル端末を使用する傾向が高くなっています。
これを理由に、若い世代をターゲットにしたリテーラー(例えばアパレル業界など)は、モバイルでの使用感を重視しています。
ブラックフライデー・モバイルコマース
ブラックフライデーはモバイル寄りのショッピングイベントになりつつあり、今年はEコマースサイトへのトラフィックの大半がスマートフォンによってもたらされました。
Adobe社によると、トラフィックの58%がモバイル上で発生しており、2018年と比較すると7%増加しています。
しかし、購入自体はデスクトップで行われることのほうが多く、全ての購入の59%がデスクトップで行われているのに対し、モバイルではたったの36%です。
モバイル端末で開封されるEメールの割合
Litmus社の統計によると、Eメールの42%はモバイル端末上で開封されています。
Eメール全件の28%はAppleのiPhoneで開封されており、Android端末は2.3%です。
モバイルアプリのアンインストール
Adjust社によると、顧客がトラベルやEコマース関連アプリをアンインストールするまでに、マーケターに与えられるリエンゲージメントの猶予は平均で10~11日です。
モバイル検索統計
モバイル端末は今ではアメリカ国内のGoogle検索の58%を占めており、2014年の39%から増加しています。
モバイルページ速度とSEO
Searchmetrics社の調査では、Google上でのウェブサイトの人気度と、そのサイトの読み込み速度には関連性が見られました。
Google検索結果の1ページ目に現れるサイトがコンテンツの読み込みに要する時間は平均1.19秒なのに対し、2ページ目に現れるサイトは1.29秒でした。