Eコマースコンバージョン率統計: 2019年度版|SaleCycleブログ
本稿では、様々なセクターやチャンネルからの、コンバージョン率に関する貴重な統計をまとめています。
はじめに、コンバージョンレートについて1点ほど。この数字は、Dan Bakerの説明の通り、便利なデータではありますが、状況の全容を明かすものではありません。
しかし、デバイスや取得チャンネルの間の比較においては、コンバージョンは有用なベンチマークを提供することができます。
以下、デバイス、国、セクターなどのジャンルで分類されたコンバージョンの統計です。
目次
カート追加率
これは購入ではありませんが、消費者が商品をカートに入れるという行為はコンバージョンへの一歩であり、リテーラーが観察する上での便利な指標になります。
Monetateの統計によると、世界中のウェブ閲覧者のうち、平均で11.63%がデスクトップ上で商品をカートに入れており、他の10.21%はモバイル、11.25%はタブレットとなっています。
カスタマージャーニー統計
SaleCycleクライアントからのこれらの統計によると、全セッションのうち、平均で43.8%は閲覧のみにとどまり、14.5%は商品をカートに追加し、3.3%は購入プロセスを完了しています。
平均Eコマースコンバージョンレート
iRPのデータによると、2019年7月におけるEコマース全体の平均コンバージョンレートは1.71%で、前年より1.6%高くなっています。
コンバージョンの割合: モバイルvsデスクトップ
アパレル系サイトにおいては、今ではコンバージョンの大半(51.39%)がモバイル端末上で行われています。
小売りのコンバージョンのうち41.32%はモバイルですが、旅行関係の売り上げでモバイルが占める割合は30.15%です。
カート放棄Eメールからのコンバージョンレート
2019年H1のカート放棄Eメールからの平均コンバージョンレートはこちらです:
端末別コンバージョンレート
アパレルなどのセクターでは売り上げの50%をモバイルが占める中、全体的なモバイルコンバージョンはデスクトップやタブレットに遅れを取っています。
イギリスの消費者はモバイル端末上のショッピングを最も楽しむ傾向が見られ、平均コンバージョンレートは2.97%となっています。
商品・取得チャンネル別コンバージョンレート
Compassのデータは、リテーラーの種類や、サイトにトラフィックをもたらすチャンネルがコンバージョンレートへ及ぼす影響について調査したものです。
Eメールは基本的に最高のコンバージョンレートを誇るチャンネルで、次点で紹介が挙がっています。
そして、飲食関係のリテーラー(多くはネットスーパー形式でしょう)は、3.73%という最高のコンバージョンレートを誇っています。
ブラックフライデーのコンバージョンレート
ブラックフライデーなどの巨大Eコマースイベントを筆頭に、セール期間はリテーラーにとって絶好のコンバージョンレート急上昇の機会です。
下記のdigitalcommerce360の図は、大手リテーラーの前年比コンバージョンレートを表しています。
具体的な売り込み戦略もセール期間中のコンバージョン増加を後押しします。
2018年のブラックフライデーでは、多くのリテーラーがカウントダウンタイマーを活用し、カート復帰Eメールに取り入れたケースも、オンサイトメッセージに取り入れたケースもあります。
これらのカウントダウンタイマーは、平均で200%のコンバージョン増加をもたらしました。
国・業界別コンバージョンレート統計
Wolfgang Digitalの統計は、小売りや様々な旅行商品のコンバージョンレートをまとめています。
この統計は、12ヵ国のコンバージョンレートも表記しています。イギリスが1.8%で、対象国の中で最高値を出しています。