2019年度小売りEコマース・リマーケティングリポート|SaleCycleブログ

こちらのインフォグラフィックでは、放棄レート、トレンド、そしてカート放棄Eメールの効果について、250以上ものクライアントからのデータをまとめています。

リポートからのいくつかのポイントをピックアップし、8種類のリテールサイトについてご紹介します:

放棄レートのトレンド

放棄レートは1年の中で上下し、各小売り業種が頂点に達するタイミングも異なります。

1つ共通する要因としては、セールやプロモーション期間は低めの放棄レートをもたらします。例えば、ブラックフライデーやサイバーマンデー期間中の放棄レートは、普段の平均と比べて5~10%低くなっています。

トレンドを示す図もこのパターンを表しており、クリスマス直後のセール期間に該当する1月には放棄レートは下がり、プロモーションが終了する2月には急上昇しています。

小売りカート放棄レート

弊社は統計を8つの小売り業種に分類し、放棄レートの違いを比較しやすくしました。

結果として、8つの小売り業種の中でもかなり大きな差が見られました。オンライン食料品サイトが72%という最低のカート放棄レートとなっています。

この数字は、この類のサイトの仕組みを反映しています。消費者は食料品をカゴに入れるにあたり、まず会員登録や配送日・場所指定を行う必要があるため、その時点で既に購入までのいくつかの壁を越えているのです。

加えて、多くの人にとっては食料品の買い物は日常的なものであり(毎週や隔週など)、注文を確定する保証が他の類のショッピングよりもあります。

反対に、放棄レートが最も高かったジャンルはジュエリー(88.6%)と家具&DIY(88.36%)となりました。

家具やDIY商品(小屋や電動工具など)は高額になる傾向があり、そして一定以上のプランニングや計画を要するため、時間をかけて決断したいという理由での放棄には納得がいきます。

ジュエリーも同様に高価な商品で、多くの場合はギフトとして購入されています。よって、特別で、比較的頻繁にはしない買い物であり、消費者は長い時間をかけて検討していくものです。

値段や商品タイプなどの要因は放棄レートに影響を及ぼしますが、リテーラーが何も対抗できないというわけではありません。

例えば、DIYリテーラーが平均以下の放棄レートを実現できた場合は、それは顧客体験の向上に尽力したり、重要な情報や支払い方法の選択などといった放棄に繋がる課題をクリアしたりと、努力の結果でしょう。

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