【Marketing Insight】計測の欠損をAIで埋める。Google・Microsoft「同意モード」が必須となる理由 | Cookiefirstブログ

これまでのウェブサイト運営において、Cookieバナーで「拒否」を選ばれたら最後、データ計測はそこでストップし、レポートが「ゼロ」になるのは仕方のないことでした。しかし今、その常識が大きな転換期を迎えています。
GoogleやMicrosoftが推進する「同意モード(Consent Mode)」を導入すれば、たとえユーザーに拒否されても、プライバシーを守りながら「匿名データ」として計測を継続できるようになるからです。
今回は、計測の「取りこぼし」を防ぐ新常識、同意モードの仕組みについてお届けします。
■この記事のポイント
- Cookie拒否=計測ゼロ、はもう過去の話
- Google・Microsoftは「同意モード」を前提に動いている
- 対応していないと、分析や広告精度が静かに落ちていく
①Google同意モード:データの「空白」をAIが補完する
Google広告やGA4において、ユーザーがCookieを拒否した場合、従来はデータが全く収集されず、レポートには「空白」が生じていました。この問題を解決するのが「Google同意モード」です。
[仕組み]
ユーザーが拒否を選択しても、個人を特定しない「匿名信号(ping)」を送信します。
[メリット]
Googleはこの信号をもとに機械学習(AI)を用い、「拒否したユーザーの中にどれくらいのコンバージョンがあったか」を推測し、レポートを補完します。 これにより、プライバシーを守りながらも、広告運用の最適化に必要なデータの精度を維持することが可能になります。
②Microsoftも義務化へ:Clarityや広告での「同意モード」対応
2025年、Googleに続きMicrosoftも「同意モード(Microsoft Consent Mode)」の運用を本格化させました。特に分析ツールの「Microsoft Clarity」や「Microsoft広告」において、その影響が顕著です。
[なぜ必要か?]
Microsoftは、欧州のデジタル市場法(DMA)など世界的な規制強化に対応するため、プラットフォーム側で「ユーザーの同意シグナル」を正確に受け取ることを必須としています。
[導入の影響]
同意モードに対応していない場合、将来的にターゲット精度の低下や、高度な分析機能の制限を受けるリスクがあります。Microsoft Clarityでは、特定の地域で同意シグナルの送信が必須となるなど、既に実務への影響が始まっています。
③今、私たちが取り組むべきこと
「同意バナーを出しているから大丈夫」という段階は終わり、「バナーとタグを連携させ、プラットフォームに意思を伝える」フェーズに移行しています。
■チェックリスト:貴社のサイトは大丈夫ですか?
[CMP(同意管理ツール)との連携]
導入しているCMPが、GoogleおよびMicrosoftの「同意モード」に対応した最新仕様になっているか?
[タグ設定の確認]
Googleタグマネージャー(GTM)等で、同意状況に応じたタグの挙動制御が正しく設定されているか?
[機械学習の恩恵]
GA4や広告管理画面で「推計データ(モデリング)」が活用できる状態になっているか?
「ユーザーのプライバシー」と「マーケティングデータの活用」。
この相反する二つを両立させるカギは、高度な設定を伴う「同意モード」の活用にあります。
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