消費者はいつオンラインショッピングをするのか?|SaleCycleブログ

本稿では、弊社の2020年Eコマース統計レポート掲載のデータを基に、オンライン買い物客のトラフィックや購入傾向に着目します。

オンラインショッピングにおいて、週の中で最も人気が高い曜日は月曜日と木曜日です。そしてEコマースのピークアワーは、午後8時から9時となっています。

2019年のEコマースデータを用いて、1日の中でのセールスパターンの変動や、オンラインが最も忙しい曜日や、1年を通じたセールストレンドの動きについて観察してきました。

オンラインの売り上げは人々の日常的な行動パターンに依存しており、夜間は売り上げが落ち込み、午前6時頃から上昇を始め、日中は上昇傾向にあります。

1日の中のピークアワーは午後8時と9時の間となっていますが、売り上げ規模は午後3時から継続的に高く、午後10時まで下がりません。

他の同様のデータによると、週の中で最も忙しい曜日は月曜日ですが、ピークは僅差で木曜日となっています。

週末はEコマースアクティビティにとって最も静かな時期です。これは消費者が平日よりも多くの自由時間を持つからです。

月間の売り上げパターンは、給料日に大きく影響されており、売り上げのピーク日は毎月の初めと終わりに、消費者が消費するお金を持っている時期ということで訪れます。

弊社のデータによると、毎月29日が売り上げにおける最も忙しい日で、21日が最も静かでした。29日は21日よりも25%多い売上が発生しました。

年を通して売り上げ傾向を見てみると、大型オンラインセールイベントがEコマースの売り上げ規模に及ぼす効果が見えます。

クリスマス終了後のディスカウント期間である1月は、消費者が割引商品を大量に購入するため、3番目に大きな売り上げピークをもたらします。在庫や期間の制約から、消費者は早めの決断を迫られるのです。

しかし、差をつけて売り上げ規模が最大となった月は、11月と12月です。

この2ヶ月の間で、最も大きなセールイベントが起こります。光棍節(11月11日)(2019年では384億ドル規模)、ブラックフライデー(74億ドル)、そしてクリスマス商戦が見事に重なり、これらの月がオンラインリテールにおけるピークとなっています。

売り上げパターンから学べるものとは?

リテーラーは、1日、1週間、1ヶ月、そして1年の中で最も忙しい時期を把握することで、サービスとパフォーマンスの向上が見込めます。

これらはEコマースの複数のセクターを含む総合的な統計なので、ビジネスタイプによってはピークのタイミングが異なる場合もあります。例えば、花屋はバレンタインや母の日シーズンが売り上げのピーク期間となるでしょう。

ピークさえ把握できれば、Eコマースサイトができることはたくさんあります。

顧客を手伝うタイミングの見極め

弊社のデータによると、夕方はEコマースサイトにとってのゴールデンタイムですが、同時に多くのカスタマーサービス部署が業務を終えるか、既に翌日まで閉まっている時間帯でもあります。

ここで売り上げを拾い損ねないために、この時間帯や全体的に件数が増える時間帯に集中してサポートを提供し、多くの消費者がオンラインかつ質問を持っている場合に対応できる環境を整えることが可能です。

計画的な在庫管理

リテーラーが売り上げ最多の時期を把握していれば、このデータを基に在庫のプランを立てることができます。こうして、大事な時期の在庫切れを防ぐことができます。

サイトのパフォーマンステスト

ブラックフライデーなどの大型セールイベントが開催される繁忙期は、ウェブサイトの限界を試します。

サイトがトラフィック増加に耐えられるか、負荷テストを行いましょう。僅かな遅延でも、消費者が離れるには十分な理由です。

キャンペーン・新商品マーケティングのタイミング

消費者が購入しやすい時期を知ることで、マーケティングアクティビティを調整することができます。

例えば、新商品やキャンペーンの発表は、消費者の財布の紐が緩む給料日近くの月末まで待つ、というのも一つの手でしょう。

更に、傾向的に落ち着く時期においては、ピーク期から遠いタイミングでの顧客を惹きつけ、売り上げを伸ばすために、マーケティングは尽力しなければなりません。

計画的なサイト更新

最後に、ウェブサイトの再デザイン、プラットフォームの変更、主要アップデートの実施などを行う際には、売り上げパターンを把握しておくことで、影響を受ける顧客の数を最小限に抑えることが可能になります。

セールストレンドについての詳細、そしてその他Eコマース関連の豊富なデータについては、弊社の2020年Eコマース統計レポートをご覧ください。

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