カゴ落ちSMS入門|SaleCycleブログ

本稿では、カゴ落ちSMSマーケティングについて、いくつかのブランドキャンペーンの事例や統計を交えながらご紹介します。

カゴ落ちEメールは、買い物客が放棄したカート内の商品についてリマインドし、チェックアウトに戻って購入を完了することを促すものです。

これは素晴らしい戦略ですが、Eメールの代わりにSMSを活用することでも実現可能です。

直近の期間で購入を完了しないままサイトを離脱したユーザーに対して、サイトへ戻るよう促すSMSメッセージによるターゲティングが有効です。

Eメールの受信トレイよりもスマートフォンのほうがチェック頻度が高い現代社会では、SMSメッセージを活用することで消費者からの瞬時のレスポンスが期待できます。

今回のカギはSMSの即効性です。メッセージは平均で90秒以内に開封されており、90分以内のEメールとの差は歴然です。

SMSは98%の開封率を誇り、うち90%は3分以内に開封されています。

こうしてSMSは強力でレスポンスの良いチャンネルとなっており、クリック率(CTR)においてEメールを凌駕する結果が出ています。

カゴ落ちSMSの仕組み

カゴ落ちEメール同様に、SMSはサイト閲覧者の連絡先情報を利用し、ショッピングを放棄してから少し後にメッセージを送信するものです。

閲覧者には、特定商品の情報や個別URLを含むパーソナライズされたメッセージを送信し、ショッピングカートやサイト上の他のページに戻るルートを提供することができます。

リテーラーが対応アプリと連携している場合は、ディープリンクを用いて関連アプリに顧客を誘導することでより良いショッピング体験を提供できます。

また、SMSは購入後メッセージングに活用することで、顧客保持率の上昇が見込めます。以下はこのタイプのメッセージの例です:

  • 直近の購入に対するお礼
  • 直近の購入商品に対するフィードバックを収集するアンケート
  • 更なる購入を促す商品レコメンドの提供

モバイルの重要性

カゴ落ちSMSの効果の要因は、スマートフォンの普及です。人は携帯電話をどこへでも持ち歩くからです。ちなみに、75%までもの人がトイレでもスマートフォンを操作しています。

SMSは顧客との再接触のためのより即効性の高い方法です。これは単純に、Eメールよりもテキストメッセージのほうが早く反応する可能性が高いためです。

加えて、現代では消費者はスマートフォンからお買い物を済ませることが増えています。モバイル小売りアプリやモバイルユーザー用に最適化されたサイトなどがあれば、モバイル端末からのショッピングは容易でしょう。

モバイルは今、これまで以上にオンライントラフィックの大部分を担っています。弊社の2020年Eコマース統計レポートのデータには、モバイルが全小売りトラフィックの6割を占めたことが記録されています。

カゴ落ちSMSの実例

ここまで、カゴ落ちSMSがEメールよりも高いクリック率(36% vs 3.2%)とより高いコンバージョン率で圧勝しているとご紹介しました。

例えば、弊社はFirefly(マレーシア航空の子会社)と提携しており、カゴ落ちSMSキャンペーンを実現しました。本キャンペーンでは賞を授与されるまで成功しました。

Firefly社は、フライトブッキングを放棄した閲覧者とのより瞬間的なコミュニケーション方法を模索していました。放棄されたフライトは数日後出発の便だったというケースもあり、レスポンスの速度が大きな課題でした。

Fireflyの最初のリカバーされた売り上げは、配信された4つ目のSMSまで発生しませんでした。6週間後にSaleCycleはおよそ8,000件のリマーケティングSMSメッセージを配信し、15%のクリック率を達成しました。

コンバージョン率(送信によるもの)は脅威の4.5%に届き、トラベル業界の総合コンバージョン率よりも高くなりました。

同様に、Thorpe Parkブッキング放棄の30分後に該当閲覧者にSMSを通じてメッセージを発信しました。これらのメッセージはパーソナライズされており、顧客をブッキングプロセスへと呼び戻すための省略URLを含んでいます。

結果が全てを物語っています。SMS受信者の32%がメッセージをクリックし、およそ7%が購入を完了するためにサイトに戻りました

このキャンペーンは最終的にThorpe Parkのオンライン売り上げを5%増加させました。

まとめ

カゴ落ちSMSは、ブッキングや商品を放棄した閲覧者との(再)接触のための、より即効性の高い方法です。

消費者は、カゴ落ちメッセージングに対してモバイル端末で反応することを楽に感じています。いくつかの統計は、人々の多くがもっとSMSでマーケティングを受け取りたいというデータを出しています。

この類のメッセージは、ユーザーのモバイル端末に直接届くのにも関わらず、鬱陶しくはありません。ユーザーはこれらの通知を見てから、返信するかどうかをあまり時間や労力をかけずに判断することができます。

そして、SMSマーケティングの結果が示すように、これは効果的な戦略です。

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