Eメールマーケティングのデータ保護法への対応|SaleCycleブログ
EU一般データ保護規則(GDPR)や、カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)などのデータ保護法は、Eメールマーケティング担当者へ大きな課題を投げかけています。
弊社の電子書籍、「プライバシーに敏感な社会におけるEメールマーケティング」には、業界の専門家は楽観的であり、この法律はEメールマーケティングを手助けするものだと記しています。
マーケティングの適応法
GDPR施行から1年後の弊社の調査によると、マーケティング担当者の76%が消費者の同意を得る方法を変更しています。
リテーラーは、データベースを整理しつつ、会員登録プロセスをより厳重にし、マーケティングの同意を得るステップをより明確にしました。
一つの効果として、マーケティング担当者が法務部や専門家と連携を取ることが容易くなり、この知識を用いてマーケティング戦略を組み立てることが可能になっています。
Schuh社のEコマース代表Stuart McMillanによると、この影響はポジティブなものです:
「GDPRは我々に法律業界との連携の必要性を示しています。何が可能で何が不可能なのか、などを把握することで、結果的に、皮肉にも、従来踏み込むことのなかったエリアでもマーケティングを行うことにも繋がっています。」
Eメールマーケティングへの法制の影響
Eメールマーケティングは今も健在です。DMAの統計によると、企業がどこで個人のメールアドレスを入手しているのかを疑問に思う消費者の数が減っており、これは良い一歩です。
Eメールは今でも他のマーケティングチャンネルのほとんどと同等以上の結果を出しています。DMAによると、Eメールに費やす$1につき、$32のROI(投資利益率)を生んでいます。
PhraseeのVerity Jennings曰く、データ保護法の矛先が向いているのは「悪質な商売」であり、怪しい戦略を扱うEメールマーケティングが対象です。
「求めていない消費者に対してマーケティングを送り付けるという戦略は良いものではなく、我々はしたことがありません。良質なマーケティングなら、同意を得るのにも苦労しないはずです。人を騙して登録させる必要がどこにありますか?」
いくつかのマーケティング担当者はメリットを実感しており、プロセス内のより明確なサインにより、あまり関心の無いEメール登録者の削減に繋がっています。
弊社が調査した中小企業のうち、84%が規制の結果として平均以上のエンゲージメントレベルを体感しています。
Verity Jenningsの解説によると、Eメールリストのサイズ縮小はあり得ますが、これは悪い事ではありません:
「ブランドの登録者リストから、そこに掲載されたくない消費者を除くと、そのリストには何が残りますか?そのブランドの情報を求める消費者だけの、少し短くなったリストです。」
優秀なEメールマーケティングとは、消費者の同意を得た後に、顧客データや動向を活用し、関連性の高くターゲティングされたEメールを配信することです。
パーソナライゼーションの導入により、リテーラーは顧客一人一人に向けてEメールを調整し、消費者の名前の記載や、動向データを活用した関連商品のレコメンドなどが可能になります。
データ規制によって、消費者に対する意識や注目は増加しており、これは優秀なマーケティング担当者が行っている作業を促進します。その作業とは、様々な知識や工夫を用いて、綺麗な形で同意を得て、登録者に関連性の高く効果的なメッセージを配信することです。
Eメールマーケティングのデータ規制への対応や、Eメールマーケティングの発展について、詳しくは弊社の「プライバシーに敏感な社会におけるEメールマーケティング」レポートをご覧ください。