アメリカのEコマースの現状について(統計と傾向)|SaleCycleブログ

本稿では、アメリカの主なEコマース統計と傾向を見ていきたいと思います。

トータルEコマースセールス

控えめに言って、Eコマースはアメリカ合衆国で莫大です。

2018年には消費者はアメリカのリテーラーを通じて5173.6億ドル分の買い物をオンラインでしており、前年度の4498.8億ドルから15%上昇しました。

しかし大きな市場であると同時に、カート放棄による損失は約22.6億ドルとなっています(出典: SaleCycle放棄レート)。

更に、物理的な商品のオンラインセールスは2023年までに7350億ドルを超えると予想されています。

米国小売Eコマース収益(2017年~2023年)

Eコマースは2018年の米国オンラインセールス全体の14.3%を占めています。また、イギリスでは18%、そして中国では18.4%となっています。

Amazonは2018年の米国オンラインリテールの40%を占めており、ここからは2018年度のアメリカのトップオンラインストアに注目したいと思います。

アメリカのトップオンラインストア

予想を裏切らず、このリストのトップはAmazonです。SimilarWebによると、Amazonは月間約18.7億件のアクセスを受けており、年間Eコマース売上は643億ドルに及びます。

2018年度アメリカのトップEコマースサイト

そして2位には月間1億2000万アクセスと165億ドルの収益を誇るスーパーマーケット大手、Walmart.comが続きます(ウェブサイトアクセス数では、月間8億アクセスのeBay.comがWalmartを上回っています)。

アメリカのブラックフライデー&サイバーマンデー

アメリカのオンラインセールスは年々成長しており、この成長の源は年内最大のショッピングイベント、ブラックフライデーとサイバーマンデーです。

昨年のブラックフライデーオンラインセールスは62億ドルで、2017年と比べ23.6%増加しています。

また、2018年のサイバーマンデーも凄まじく、オンラインセールスは2017年と比べ19%高い79億ドルにまで達しました。

モバイルEコマース

消費者のいるところに、スマートフォンあり。

スマートフォンやタブレットの普及に伴い、オンラインリテールも拡大し、モバイルショッパーに適応してきました。

2017年12月時点で、アメリカのオンラインユーザーの82%がオンラインショッピングにてモバイル端末を使用しており、うち35%はモバイル限定のオンラインショッパーでした。

2021年にはモバイルがオンラインセールスの大部分を占め、6590億ドル、セールス全体の54%にまで成長すると予想されています。

ブランド各社はモバイル版サイト、ショッピングアプリやウィジェットの最適化を通じ、モバイルショッピングをより簡単なものにすることで購入を促進する形で適応してきました。

2019年にはアメリカのモバイルリテール収益が2674.7億ドル(2017年では1562.8億ドル)にまで登ると予測されています。よって、モバイルに対応していないサイトは損をすることになるでしょう!

アパレルはEコマースで最大の市場の一つであり、Nostoの調査によると、ヨーロッパなどの国と比べ北アメリカが最低のデスクトップ・モバイルコンバージョン率を持っています。

アパレルEコマースのコンバージョン率:
デスクトップ vs モバイル

この結果にはいくつかの原因が考えられ、例えば送料、Eコマースサイトの読み込みエラー、そして単なる「ウィンドウショッピング」、などが挙げられます。

一方でAOVに着目すると、また違った統計になります。北アメリカのアパレルサイトがデスクトップで103ドル、モバイルで96ドルという最高AOVを持ち、イギリスのAOVはデスクトップで82ドル、モバイルで75ドルと劣っています。

アパレルEコマースのアベレージオーダーバリュー:
デスクトップ vs モバイル

Eコマースサイトがオンラインセールスを増加させるために導入できる機能として、カート放棄Eメール、プロモーションコード、ライブトレンドデータ、そして放棄した消費者の呼び戻しが挙げられます。

調査によると、アメリカで最も頻繁に放棄される商品は服となっており、フィットネス用品の放棄レートはたったの2%でした。

消費者がオンラインで購入を放棄する理由はたくさん存在しますが、調査によると回答者の63%が送料を理由にショッピングカートを放棄しています。

カート放棄を減らす方法はゲストチェックアウトや住所ショートカットなどとたくさん存在します。詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

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