【イベントレポート】「Video Commerce Summit 2026」で見えた、売り込まないライブとAI活用の最前線

2026年10月2日、ソウルのロッテワールドタワー「SKY31」で、Shoplive主催の招待制カンファレンス「Video Commerce Summit 2026」が開催されました。日本から登壇した@cosme大西氏のセッション(別記事で紹介)に続き、本記事ではそのほかのセッションの要点をご紹介します。

Shoplive CEO:ビデオコマースは「成長のエンジン」

キム・ギヨンCEOは、Shopliveが世界300社以上・20カ国以上で使われ、毎日1,200件以上のライブが配信されていることを紹介しました。導入企業のデータでは、動画を見たユーザーの購入転換率は、見ていないユーザーより平均3〜4倍高いといいます。「ビデオコマースは単なる販売チャネルではなく、顧客との最も強力な接点だ」と語りました。

Meta Korea:台本は「売りたい商品」ではなく「視聴者の動機」から

Meta Koreaのチェ・ヨン専務は、ライブショッピングがリピート購入を生むことをデータで示しました。東南アジアの調査では、79%の人が同じライブショッピングブランドから月1回以上再購入しています。

特に強調したのは、ライブの台本は売りたい商品からではなく、視聴者のモチベーションから考えるべきという点です。あわせて、本番の15〜30分前に配信を始めて広告効果を高める手法や、ライブ動画をそのまま広告として配信できるInstagramの「ライブ動画広告」も紹介されました。

Shoplive CTO:AIでライブ運営を進化させる

イ・ギュウォンCTOは、最新の製品アップデートを紹介しました。0.5秒の超低遅延配信やSOC 2認証といった基盤に加え、複数回の視聴で特典がもらえる「出席チェック」、視聴者が配信に参加できる「Multi-Host」などの新機能が登場しています。

AI機能では、AI字幕・翻訳、不適切なコメントを自動でブロックする「AI Moderation」、商品ページのURLから5分でショート動画を作る「AI Creative Studio」、視聴者の質問に答える「AIチャットボット」「AIアバター」などが紹介されました。

Pulio:「完璧な台本」を捨てて購入率2〜3倍に

マッサージ機器のD2CブランドPulioは、当初テレビショッピング型の作り込んだライブを行っていましたが、配信開始から30秒で視聴者の多くが離脱してしまいました。

そこで、リビングやベッドなど日常の空間で製品を実際に使い、「あ、本当に強いですね!」と素直な反応を見せる形に変更。「男性でも合う?」と聞かれれば男性スタッフがその場で着けてみるなど、疑問にすぐ答えることを重視しました。その結果、通常の商品ページ経由と比べて購入転換率は2〜3倍、滞在時間は5〜10分以上に伸びたといいます。

R2W:ライブを「関係づくり」と「動画素材」に活かす

ファッションD2CのR2Wは、5年間続けてきた自社ライブの活用法を共有しました。外部プラットフォームでの配信で新しいお客様を集め、火・木の定期ライブで常連客との関係を深め、VIP向けのプライベートライブで特別な商品を先行公開する、というように配信ごとに目的を分けているのが特徴です。

さらに、夜8時のライブ映像を12時間以内に社内で編集し、翌日には各商品ページにショート動画として掲載。ライブの価値を配信後も活かしています。

まとめ:「売り込む」より「寄り添う」ライブへ

各セッションに共通していたのは、ライブコマースが「商品を売り込む場」から、視聴者に寄り添い、信頼関係をつくる場へと進化しているという点です。@cosmeの「接客するライブ」とも重なるこの考え方は、日本でライブコマースに取り組む企業にとっても大きなヒントになるはずです。

クローバーテックは、Shopliveの日本国内代理店として、ライブコマースの導入・運用を支援しています。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。


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